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子どもの定期予防接種

 

子どもの定期予防接種

​お母さんが赤ちゃんにプレゼントした病気に対する抵抗力(免疫)は、成長とともにほとんど自然に失われていきます。そのため、赤ちゃん自身で免疫をつくって病気を予防する必要があります。その助けとなるのが、予防接種です。

予防接種には予防接種法によって対象者や接種期間が決められている定期接種と、それ以外の任意接種があります。

定期予防接種の時期と回数

予防接種は、病気ごとにそれぞれ接種に適した時期がありますので、年齢や接種間隔を確認し、計画的に接種しましょう。

 

ワクチンの種類

対象者 接種回数 標準的な接種月(年)齢/接種間隔
ロタウイルス 生後6週~24週 1価ワクチン(ロタリックス):2回(経口)

初回接種については生後2か月~14週までに接種

27日以上あける

※原則として同一ワクチンを接種する

生後6週~32週 5価ワクチン(ロタテック):3回(経口)
B型肝炎 1歳未満

初回:2回(皮下各0.25ml)

追加:1回(皮下0.25ml)

生後2か月~9か月

1回目と2回目は27日以上の間隔をあける。3回目は1回目から139日以上の間隔をおいて接種

※対象者除外、長期療養特例あり

子どもの肺炎球菌 生後2か月~5歳未満

初回:3回(皮下各0.5ml)

追加:1回(皮下0.5ml)

※令和6年10月から原則としてプレベナー20のワクチンを使用します。皮下または筋肉内接種が可能です。

初回接種:生後2か月~7か月

2歳までに、27日以上の間隔をおいて3回接種

追加接種:1歳以上

初回接種終了後2か月以上の間隔をおいて1回

接種開始が生後7か月以上1歳未満の場合は初回2回 60日以上の間隔をおいて2回
接種開始が2歳以上の場合は初回1回  
Hib(ヒブ)ワクチン

生後2か月~5歳未満

初回:3回(皮下0.5ml)

追加:1回(皮下0.5ml)

※令和6年度以降は5種混合として実施

 

初回接種:27日以上56日までの間隔をおいて3回

追加接種:初回接種終了後7か月以上13か月までの間隔をおいて1回

※初回接種のうち、2回目及び3回目の注射は1歳までに行う。超えた場合は行わない。

5種混合

ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ​】

 

生後2か月~7歳半

※令和6年度から定期接種として実施

1期初回:3回(皮下または筋肉内各0.5ml)

1期追加:1回(皮下または筋肉内に0.5ml)

 

初回接種:生後2か月~7か月までに開始

20日以上56日の間隔をおいて3回

追加接種:初回接種終了後、6か月~1年半の間隔をおいて1回

第2期DT

ジフテリア・破傷風​

11歳~13歳未満 2期:1回(皮下0.1ml) 11歳~12歳未満(小学6年)
BCG 1歳未満 1回(経皮、所定のスポイトで滴下) 生後5か月~8か月
麻しん風しん

1歳以上2歳未満

※第1期の予防接種は、できるだけ早期に行う。

1期:1回(皮下0.5ml) 1歳以上2歳未満
5歳以上7歳未満の入学前 2期:1回(皮下0.5ml) 幼稚園年長児に相当する年齢
水痘 1歳以上3歳未満 2回(皮下各0.5ml)

1回目:生後12か月~15か月

2回目:1回目の終了後、6か月から1年の間隔をおく

日本脳炎 生後6か月以上7歳6か月未満 1期初回:2回(3歳以上各0.5ml、3歳未満各0.25ml) 3歳から4歳の間に6日以上の間隔をおいて2回
1期追加:1回(3歳以上0.5ml、3歳未満0.25ml) 初回終了後、おおむね1年あけて1回

9歳以上13歳未満

※平成7年4月2日から平成19年4月1日の間に生まれた方に限り20歳未満まで接種することができます。

2期:1回(皮下0.5ml) 9歳から10歳の間に1回

子宮頸がん<外部リンク>

※外部リンク

  小学6年から高校1年相当の女子

ワクチンの種類

1:サーバリックス

2:ガーダシル

3:シルガード9

いづれも3回(筋肉内各0.5ml)

※シルガード9のみ、1回目の接種を15歳になるになるまでに行えば、2回の接種で接種完了とすることが可能です。

1回目:中学1年               
2回目:1回目の接種から1カ月後                        
3回目:1回目の接種から6カ月後
  • 令和5年4月からシルガード9が定期接種となりました。
  • 令和4年4月から子宮頸がん予防ワクチンの積極的勧奨が再開されました。

【年齢計算】 年齢の計算は、法律により定められています。誕生日当日で1歳加算されるのではなく、誕生日の前日で加算されます。

実施方法

福島県内で接種される方

県内の予防接種実施医療機関で接種できます。
実施医療機関一覧(福島県医師会HP)<外部リンク>

福島県外で接種される方

避難先の市区町村へご相談ください。
浪江町からの依頼書を必要とする場合があります。その際は、浪江町役場へご連絡ください。
また、市区町村によって無料で接種できない場合もあります。一度実費をお支払いいただくことになりますが、浪江町で費用を負担しますので、接種後、請求書に領収書(原本)、予診票(写し可)、振込口座の通帳の写しを添えて請求してください。
予防接種費用助成申請(請求)書 [PDFファイル/89KB]

予防接種に行く前に確認しましょう

・お子さんの体調はよいですか。
・今日受ける予防接種の必要性、効果および副反応などを理解していますか。わからないことがあれば、質問をメモしておきましょう。
・母子健康手帳は持ちましたか。
・予診票の記入は済みましたか。

予防接種ワクチンの効果と副反応

ロタウイルス

主に5歳未満の乳幼児の下痢・嘔吐症(急性胃腸炎)の主な原因であるロタウイルスの予防ができます。口から飲むワクチンで現在2種類があり、種類によって飲む回数が異なります。また標準的には生後8週~14週に初回接種を行います。
令和2年から定期予防接種となっています。

ワクチンの効果

ロタウイルス感染症は年齢にかかわらず、何度でも発症しますが、乳児期での初感染がもっとも重症化しやすく、その後感染を繰り返すにつれて軽症化していきます。最初の感染を防ぐことを最大の目的としており、ロタウイルス胃腸炎による入院患者を約70~90%減らすことができたと報告されています。

 

副反応

周期的な不機嫌、腹痛、反復性の嘔吐や激しい泣き、血便のうちどれか一つでも認められた時は、腸重積の可能性を考え速やかに医師の診察を受けるようにしてください。

5種混合

ポリオ、百日せき、破傷風、ヒトインフルエンザ菌感染症(Hib感染症)、ジフテリアのような重篤な疾患の予防ができます。

ワクチンの効果

5つの感染症を予防する効果が報告されています。
・ポリオは99%の方が十分な抗体を獲得する。
・百日せきに罹るリスクを80~85%程度減らす。
・破傷風の抗体を100%近い方が獲得する。
・ジフテリアに罹るリスクを95%程度減らす。
・Hibによる髄膜炎や侵襲性感染症を減少する効果が期待できる。定期接種化になってからインフルエンザ髄膜炎の5歳未満人口10万人あたり罹患率は7.7から0.0に減少している。

副反応

4種混合に比べて発熱しやすいとの報告があります。
ゴービックは、発熱が57.9%、接種部位の紅斑が78.9%、硬結が46.6%、および接種部位の主張が30.1%
クイントバックは発熱が65.2%、紅斑が75.7%、硬結が51.0%及び腫脹が38.1%(いづれも接種部位)となっています。

子どもの肺炎球菌

肺炎球菌は、細菌による子どもの感染症の二大原因のひとつです。肺炎球菌による細菌性髄膜炎などの重篤な疾患を予防します。

ワクチンの効果

肺炎球菌には90以上の種類があり、PCV15はそのうちの15種類、PCV20は20種類の肺炎球菌に対して予防効果があります。

副反応

接種局所の紅斑67.8~74.4%、腫脹47.2~57.1%、発熱は32.9~50.7%

B型肝炎

B型肝炎はウイルス感染によっておこる肝臓の病気で、急性肝炎となって回復する場合もあれば、劇症肝炎といって死に至る場合もあります。また慢性肝炎となって肝硬変や肝がんになることがあります。
平成28年4月以降に生まれたお子さんから定期接種となりました。水銀化合物であるチメロサール含有製剤等でアナフィラキシーを起こしたことがある方は接種できません。

ワクチンの効果

肝炎の予防というより、ウイルスの持続感染を防ぎ、将来発生するかもしれない肝がんを防ぐことが最大の目的です。抗体獲得率は95%と報告されていますが、お子さんの体質や体調によって免疫ができないことがあります。3回接種後の感染防護効果は20年以上続くと考えられています。

副反応

世界中で使用されており、安全性の高いワクチンとして知られています。
一般的な予防接種後の副反応がでることがあります。

BCG(結核)

結核は日本の主要な感染症の一つです。小児では症状が現れにくく全員に及ぶ重篤な結核につながりやすいため、注意が必要です。BCGワクチンによって重篤な感染症の予防ができます。

ワクチンの効果

乳幼児期に接種することにより、結核の発症を52~74%、重篤な髄膜炎や全身性の結核に関しては64~78%程度予防することができると報告されています。

​​

副反応

1%以下の割合で局所の潰瘍やリンパ節の腫脹がみられることがある。

MR(麻しん風しん)

感染力が非常に強く肺炎などの重篤な疾病を起こす麻しんや風しんを予防します。麻しんに感染すると肺炎や中耳炎を合併しやすく、かかった人の約1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
風しんは1人の患者から5~7人にうつす強い感染力があり、免疫がない妊娠20週頃までの女性が感染すると先天性風しん症候群の子どもが出生することがあります。

ワクチンの効果

95%程度の人が麻しんウイルスと風しんウイルスに対する免疫を獲得できる。

副反応

発熱に伴う熱性けいれんを来すことがある。ごくまれにアナフィラキシー、脳炎や脳症の報告がある。

水痘

水痘(水ぼうそう)は、水痘-帯状疱疹ウイルスに初めて感染したときに引き起こされる発疹性の病気です。水痘は主に小児の病気で9歳以下での発症が90%を占めています。一度感染すると一生体の中に潜伏感染するため、加齢などで再活性化し、帯状疱疹を発症します。

ワクチンの効果

ウイルスを弱毒化した生ワクチンで、1回の接種で重症の水痘をほぼ100%予防でき、より確実に予防するためには2回の接種を行います。

副反応

発疹、蕁麻疹、発熱のほか、局所症状(発赤、腫れ)があらわれることがある。

日本脳炎

蚊に刺された際に、高熱、頭痛、意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎になることを予防します。ヒトからヒトへの感染はおきません。

ワクチンの効果

日本脳炎にかかるリスクを75~95%減らすことができる。

副反応

主な副反応のほとんどは、接種3日後までに発熱、せき、鼻水、注射部位の紅斑や腫れ、発疹。ごくまれにショック、アナフィラキシー様症状、けいれんなどの重篤な副反応がみられることがある。

第2期DT(二種混合)

ジフテリアと破傷風の混合ワクチンで、ジフテリアや破傷風のような重篤な疾患の予防ができます。乳幼児の際の5種混合ワクチンの中にも含まれており、11歳になったら追加の接種を受けて免疫を強化します。

ワクチン効果

ジフテリアに罹るリスクを95%程度減らすことができ、破傷風に関しては100%近い方が十分な抗体を獲得する。

 

副反応

発赤、腫脹、疼痛、硬結のほか、発熱、頭痛、倦怠感、下痢、めまいなどがあるが、これらは一過性であり数日のうちに消失すると言われている。ただし、硬結は2週間程度かかる。​

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